インプラントは虫歯になる?注意すべきトラブルと予防法も
こんにちは。仙台市青葉区にある歯医者「広瀬通り歯科クリニック」です。

近年、歯を失った場合の治療法としてインプラントを選ぶ方が増えています。インプラントは見た目や噛む機能が天然歯に近く、快適な生活を取り戻せるといわれています。
しかし、インプラントを入れたからといって永久に問題が起こらないわけではありません。特に気になるのが「虫歯にならないのか?」という疑問です。
今回は、インプラントは虫歯になるのか、治療後はどのようなトラブルに注意すべきか解説します。インプラント治療後のトラブルを防ぐ方法についても解説しますので、インプラント治療を検討されている方やインプラント治療を受けた方は、ぜひ参考にしてください。
目次
インプラントとは

インプラントとは、歯を失った部分の顎の骨に人工の歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工歯(上部構造)を取り付ける治療法です。
インプラント体はチタンという金属で作られており、生体親和性が高く、顎の骨としっかり結合する特徴があります。この仕組みにより、天然歯に近い見た目と噛み心地を実現できるのです。
インプラントは部分入れ歯のように隣接する歯を支えにする必要がなく、またブリッジのように隣の歯を削ることもありません。そのため、周囲の歯に負担をかけずに治療が可能であり、見た目にも自然であることから人気を集めています。
ただし、インプラント治療では、人工歯根を埋め込むための外科手術が必要です。そのため、リスクを伴う点は理解しておく必要があるでしょう。
インプラントは虫歯になる?

結論から言うと、インプラント自体は虫歯にはなりません。なぜなら、インプラント体は人工物であり、歯のようにエナメル質や象牙質が存在しないため、虫歯菌によって溶かされることがないからです。これはインプラントの大きなメリットのひとつでもあります。
しかし、安心はできません。インプラントの周囲の歯ぐきや骨に炎症が起こるインプラント周囲炎や、インプラントの隣にある天然歯が虫歯になるリスクは十分にあります。
特に、セルフケアや歯科医院での定期的なメンテナンスを怠ると、インプラント周囲の環境が悪化し、せっかく入れたインプラントを失う結果にもなりかねません。
つまり、インプラントは虫歯にはならないものの、関連するトラブルを予防するためには、天然歯と同様に丁寧なケアが必要なのです。
インプラント治療後に注意すべきトラブル

上述のとおり、インプラントは虫歯になりませんが、治療後にはトラブルが起こる可能性があります。以下に代表的なものをご紹介します。
インプラント周囲炎
インプラント周囲炎とは、インプラントの周囲の歯ぐきや骨に炎症が起こる病気です。歯周病に似ていますが、進行が早く、気づいたときには骨が大きく吸収されていることもあります。原因の多くはプラークの蓄積による細菌感染です。
インプラント周囲炎は痛みが出にくく、見た目にはわかりづらいため、発見が遅れやすいという特徴があります。重症化すると、インプラントがぐらつき、最終的には抜去しなければならなくなることもあります。
インプラントの脱落・破損
インプラントは顎の骨にしっかり結合しますが、過剰な力や長年の使用によって脱落や破損が生じることがあります。例えば、噛み合わせのバランスが悪かったり、歯ぎしり・食いしばりの力が強かったりすると、インプラントに過度な力が加わります。
また、インプラント体ではなく、上部構造(人工歯の部分)が割れたり外れたりするケースもあります。このようなトラブルを防ぐためには、咬合の調整や、ナイトガードの装着が有効です。
インプラント周囲の天然歯の虫歯
インプラントそのものは虫歯になりませんが、その周囲の天然歯は虫歯になる可能性があります。特に、インプラントを支える人工歯と隣接する天然歯との間に汚れがたまると、虫歯菌の温床になります。
さらに、インプラントを入れたことで歯並びが変わり、歯磨きしにくくなる場合もあります。日々のブラッシングでこうした部分を見落とすと、知らない間に虫歯が進行する恐れがあります。
噛み合わせの悪化
インプラントを入れたあと、時間の経過とともに噛み合わせのバランスが崩れることがあります。これは、周囲の天然歯がすり減ったり、歯周病で動揺したりすることで、噛み合わせ全体に変化が生じるためです。
噛み合わせが悪化すると、インプラントに余分な力がかかり、周囲の骨に負担をかけてしまうことがあります。その結果、インプラントの寿命を縮める原因となるため、定期的なチェックと調整が重要です。
インプラント治療後のトラブルを予防する方法

インプラントを長持ちさせるためには、日々のケアと生活習慣の見直しが欠かせません。ここでは、インプラント治療後のトラブルを予防する方法について解説します。
毎日丁寧に歯磨きをする
インプラント治療後は、毎日の歯磨きが何よりも大切です。特にインプラント周囲炎を防ぐためには、インプラントと歯ぐきの境目にある汚れをしっかりと取り除く必要があります。
歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、細かい部分のプラークも除去しやすくなります。正しいブラッシング方法を身につけることが、インプラントの寿命を延ばすことにつながります。
喫煙の習慣を見直す
喫煙はインプラントにとって大きなリスク要因です。タバコに含まれるニコチンや有害物質は血流を悪化させ、歯ぐきの治癒力を低下させます。その結果、インプラント周囲炎が発症・進行しやすくなり、インプラントの脱落につながることがあります。
治療後の成功率を高めるためにも、禁煙または本数を減らすなどの工夫が求められます。歯科医師と相談しながら、無理のない禁煙プランを立てるのも一つの方法です。
食生活を改善する
インプラントを長く維持するためには、食生活の見直しも重要です。砂糖の摂取が多い食事は、天然歯の虫歯リスクを高め、インプラントの周囲環境にも悪影響を与えます。また、栄養バランスの偏った食事は、歯ぐきや骨の健康に悪影響を及ぼします。
野菜やたんぱく質、カルシウムをしっかり摂ることで、口腔内の健康を保ちやすくなります。噛む力が弱いからといってやわらかい食事ばかりに偏らないよう、適度な噛みごたえのある食材も取り入れましょう。
歯ぎしりや食いしばりの対策をする
就寝中の歯ぎしりや日中の無意識な食いしばりは、インプラントに大きなダメージを与えます。特に強い力がインプラントに加わると、破損や脱落の原因になります。
このような癖がある方は、ナイトガードと呼ばれるマウスピースの使用が効果的です。歯科医院で自分の歯並びに合ったナイトガードを作製し、就寝時に装着することで、インプラントを守ることができます。ストレスを減らす生活習慣の改善も重要な対策です。
定期的にメンテナンスを受ける
インプラントを良好な状態に保つためには、定期的な歯科医院でのメンテナンスが欠かせません。自分では気づかない小さなトラブルや清掃不足も、プロの目なら早期発見が可能です。
通常、3か月から半年に1回のペースで検診を受けることが推奨されており、必要に応じて噛み合わせの調整や、クリーニングも行われます。定期的にメンテナンスを受けることによって、トラブルのリスクを最小限に抑えることができます。
まとめ

インプラントは、見た目や機能性に優れた素晴らしい治療法ですが、メンテナンスを怠れば虫歯のような問題やそれ以上のトラブルに発展する可能性があります。
インプラントそのものは虫歯にならなくても、周囲の歯や歯ぐきにはリスクが潜んでいます。そのため、毎日の丁寧なケアや生活習慣の見直し、歯科医院での定期的なメンテナンスが重要です。
正しい知識と習慣を身につけることで、インプラントを健康的に長持ちさせることができるでしょう。
インプラント治療を検討されている方は、仙台市青葉区にある歯医者「広瀬通り歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者さんが生涯にわたってお口の健康を維持できるようサポートすることを目指して治療を行っています。虫歯・歯周病治療や矯正治療をはじめ、入れ歯治療やインプラント治療にも力を入れています。

