- 重度歯周病でお悩みの方へ
- 重度歯周病とは?
- 重度歯周病の原因とリスクファクター
- 20代・30代でも重度歯周病に!?
- 重度歯周病の症状と診断方法
- 重度歯周病の治療法
- 当院が選ばれる理由
- 必要なメンテナンスとセルフケア
- 他院で「抜歯しかない」と言われた方へ
- 治療後の注意点とリスク管理
- 重度歯周病治療の期間と費用について
- よくある質問とお悩み解消
- まとめ
重度歯周病でお悩みの方へ
仙台の専門医が徹底サポート!
仙台で歯がグラグラするなどの重度歯周病を治療したい方は広瀬通り歯科クリニックへ
「定期的に歯科医院に通院していたのに、歯周病が良くならなかった」や「歯を抜きましょうといわれてしまった」など、ご自身ではどうしたらよいかわからなくなり、不安を抱えている方がたくさんいらっしゃいます。
「歯がぐらぐらして噛めない…」、「口の中から血が出る…」、こんな症状に心当たりはありませんか?これらは重度歯周病のサインかもしれません。歯周病は「静かなる病気」とも呼ばれ、痛みが少ないまま進行してしまう恐ろしい病気です。とくに重度歯周病は、歯を支える骨(歯槽骨)が大きく失われ、最悪の場合は抜歯に至ることもあります。
仙台にある当院では、補綴歯科専門医と歯周病認定歯科衛生士が連携し、「歯を残すこと」を最優先に考えた治療を提供しています。「歯を抜きたくない」「今の歯をできる限り残したい」という思いをお持ちの方に寄り添い、専門的かつ丁寧なサポートで改善を目指します。
重度歯周病とは?
見逃せない初期サインと進行の仕組み
歯がグラグラする?
実はそれって、重度のサインかも
「最近、前歯が少し揺れる気がする」、「硬いものを噛むと痛い」——そんな違和感を感じたら要注意です。歯がぐらぐらするのは、歯を支える骨(歯槽骨)が破壊されている証拠です。歯周病は、歯と歯ぐきの境目に付着したプラーク(歯垢)が原因で、細菌が繁殖し歯周ポケットを形成します。初期段階では歯ぐきの腫れや出血だけですが、進行すると骨が溶け、歯の支えがなくなることで歯が揺れる状態に陥ります。
この「ぐらつき」を感じ始めたときには、歯周病はかなり進行している可能性が高いです。さらに進むと、噛む力が弱くなり、食事が楽しめなくなったり、口臭がひどくなったりします。最終的には抜歯が必要になることもありますが、早期に治療を開始することで、歯を残せる可能性は十分にあります。
歯周病が進行するとどうなるか
重度になると、歯茎は大きく下がり、歯根が露出します。歯を支える骨の破壊は不可逆的で、一度失われた骨は自然には再生しません。そのため、進行を止めるには専門的な治療が必要です。

60代女性 重度歯周病
歯肉の発赤・腫脹が著明で、歯根露出を認める

同患者さんのレントゲン写真
黄色のラインまで歯を支える骨が失われている
さらに歯周病菌は、全身の健康にも影響します。心疾患、糖尿病、脳卒中、誤嚥性肺炎など、全身疾患との関連が報告されています。つまり、歯周病の治療は口腔内だけでなく、全身の健康維持にも重要なのです。
「痛みがないから大丈夫」と思わず、気になる症状があれば早めにご相談ください。当院では、進行度を正確に診断し、一人ひとりに合った治療プランを提案しています。
重度歯周病の原因とリスクファクター
生活習慣と歯周病の関係
歯周病の最大の原因はプラーク(歯垢)に含まれる細菌です。しかし、それだけではありません。喫煙、ストレス、食生活の乱れ、睡眠不足といった生活習慣も大きく関与しています。
とくに喫煙は、歯周組織の血行を悪化させ、免疫力を低下させます。その結果、歯肉の炎症が進行しやすくなるのです。さらに、甘いものや柔らかい食事が中心の食生活は、歯垢が残りやすく、歯周病を進行させる要因になります。
「忙しくて歯医者に行けない」「歯磨きは簡単に済ませている」という方は要注意です。生活習慣を見直すことは、歯周病の進行を食い止めるために欠かせないポイントです。
遺伝や全身疾患との関連性
実は、歯周病は遺伝的な要因とも深い関わりがあります。家族に歯周病患者が多い場合、自分自身も歯周病にかかりやすい体質である可能性があります。後に述べる侵襲性歯周炎は遺伝的な要因の関わりが指摘されています。
また、糖尿病※や高血圧などの全身疾患は、免疫機能を低下させ、歯周病の進行を加速させることが知られています。糖尿病の場合、血糖値のコントロールが不十分だと歯周病が悪化しやすく、逆に歯周病の改善が血糖値の改善につながるという相互作用があります。
※歯周病と糖尿病の関連性
歯周病は、さまざまな病気のリスクを高めることがわかっています。これは歯周病の発症原因となる歯周病菌とサイトカイン(歯周病菌で生じた炎症に反応して、体内へ分泌されるタンパク質)が、歯周ポケット内の毛細血管から血液中に入り、全身へと巡ってしまうことが関係しています。
さまざまな合併症の中でも、とくに問題視されているのが糖尿病です。糖尿病とは、血液中の血糖値をコントロールする「インスリン」という物質がうまく機能しなくなってしまい、結果的に高血糖状態が慢性的に続いてしまう病気です。
糖尿病を患っている方は、歯周病の発症率が健康な人と比べて2倍以上も高くなることが報告されています。さらに、歯周病によって糖尿病が悪化することもわかっています。これは歯周病による炎症によってサイトカインが分泌され、血糖値を下げるインスリンの働きを抑制してしまうためです。インスリンは体内で唯一、血糖値を下げることができる貴重な物質です。この働きが制御されてしまうと、血糖値が上昇し、糖尿病はさらに悪化します。
血糖値が上がると、わたしたちの体は免疫力が低下し、歯周病菌は増殖しやすくなります。それによって、歯肉の炎症はさらに加速します。つまり、糖尿病の進行リスクを高める歯周病は、その糖尿病によってさらに歯周病の進行リスクを高める要因になるのです。こうして歯周病と糖尿病の悪循環が起こります。
歯周病と診断された糖尿病患者さんへ
歯周病と診断された糖尿病患者さんは当院へぜひご相談ください。糖尿病の治療では、血糖コントロールがとても重要です。血糖コントロールの状態を示す血液中の「ヘモグロビンA1c(HbA1c)」の数値が上がりすぎないよう、徹底した管理が必要となります。
一方で、患者さんが歯周病の治療を受けると、このHbA1cの数値が下がる※という報告があります。このHbA1cは「お薬で下げる」という方法が一般的ですが、血糖値の数値がなかなか改善されず、さらに歯周病の疑いがあるという方は、一度、当院を受診してください。糖尿病専門医と連携した歯周病専門治療により、お薬を使わずにHbA1cの数値を下げることができれば、お身体への負担も軽減されてメリットが大きいと考えます。
※とくに生活習慣が主な原因となる「2型糖尿病」の場合に歯周病治療の効果が発揮されます。しかし、それ以外の糖尿病患者さんも、歯周病の疑いがある方は積極的に歯周病を治療することをお勧めします。
そのほかに、歯周病の合併症となる病気
- 脳梗塞
- 誤嚥性肺炎
- 心臓病
- 慢性腎臓病
- 関節リウマチ
- 早産・低体重児出産
- 皮膚病(感染)など
「全身の健康管理」と「歯周病治療」は切っても切れない関係にあります。当院では、患者さんの全身状態まで考慮して、強固な歯科・医科連携のもと、包括的な治療を行っています。
20代・30代でも重度歯周病に!?
侵襲性歯周炎とは?
20代・30代でも歯周病が進行する危険
「歯周病は年を取ってからなる病気」と思われがちですが、実は若年層にも深刻な影響を及ぼす「侵襲性歯周炎」があります。これは、20~30代で急速に歯周組織が破壊され、早期に複数の歯を失ってしまうこともある恐ろしいタイプの歯周病です。
周囲の家族に歯周病で歯を早くに失った方がいる場合は、遺伝的な影響も考えられますので、とくに注意が必要です。

侵襲性歯周炎患者さん(26歳)

同じ患者さん(26歳)のCT像
上の前歯を支える骨がほとんど失われています
以前は若年性歯周炎と呼ばれていたこともありましたが、2017年11月に世界各国から100名以上の歯周病学分野のリーダーがシカゴに集結し、アメリカ歯周病学会(AAP)・ヨーロッパ歯周病学会(EPP)共催のワークショプが開催されて、歯周病分類のアップデートのための議論が行われました。そこでの成果として2018年に歯周炎の最新分類が発表されました。
この最新分類では、侵襲性歯周炎という言葉がなくなり、ひとつの歯周炎としてまとめられ、歯周炎の重症度を示す指標の「ステージ」と歯周炎の進行度とリスクを示す「グレード」で分類されることになりました。一方、2022年に日本歯周病学会が発表したガイドラインでは、これまでの分類法である「慢性歯周炎か侵襲性歯周炎か」を記することになっているので、ここでは「侵襲性歯周炎」という言葉を用いて説明します。
侵襲性歯周炎の原因
遺伝的要因と生活習慣の影響
侵襲性歯周病は遺伝的要素が大きく、現時点では口腔内細菌に対する体の反応が過剰に起きること(歯周病菌の影響を受けやすい体質であること)、そして特定の歯周病菌に感染することで発症すると考えられています。
歯周病菌は何十種類も存在すると考えられていますが、この中でもA.a 菌(アグリゲイティバクター・アクチノマイセテムコミタンス)に感染していると、侵襲性歯周炎が起こりやすいといわれています。
当院でも、侵襲性歯周炎と診断された方の多くが、このA.a菌に感染していることがわかっています。一方、そもそも歯周病自体の進行速度は患者さんの体質(細菌に対する免疫のはたらきなど)によって異なります。
そして、喫煙やストレスといった生活習慣が加わると、短期間で歯がぐらぐらするほど進行してしまいます。自分は若いから大丈夫と油断せず、違和感を感じたら早めの受診が肝心です。
早期発見・早期治療の必要性
侵襲性歯周炎は進行が早いため、放置すると数年で抜歯に至ることもあります。早期に発見すれば、骨の破壊を食い止め、歯を残す可能性が大幅に上がります。
A.a菌に限らず、歯周病菌の感染経路のほとんどが唾液感染です。唾液感染は、家族で食器を共有することなどで起こります。お父さんやお母さんが侵襲性周囲炎を発症していた場合、お子さんにも感染させてしまうリスクがありますので、一度、検査することをおすすめいたします。
広瀬通り歯科クリニックでは、歯周病の診断にあたって歯周病原細菌検査をルーティンに行っており、若い患者さんにも歯周病検査を積極的におすすめしています。とくに家族に歯周病が多い方は、定期検診を通してリスク管理を徹底することが大切です。
当院が行なっている歯周病原細菌検査の一例
A.a.菌とレッドコンプレックスと呼ばれる悪玉菌が多数が検出され、重度の侵襲性歯周炎と診断
善玉菌に対する悪玉菌の比率で評価
この段階(初診時)では、善玉菌が検出されなかった
重度歯周病の症状と診断方法
自覚症状チェックリスト
重度歯周病の症状は、初期段階では自分でもわかりづらいですが、以下のような症状が出てくると注意が必要です。
- 歯ぐきから出血しやすい
- 歯ぐきが腫れている、赤くなっている
- 歯ぐきが下がって歯が長く見える
- 歯が動く、浮いた感じがする
- 口臭がひどくなった
- 硬いものが噛みにくい
これらの症状がある場合は、すでに歯周病が進行している可能性が高いです。
精密検査と診断の重要性
正確な診断なしに治療は始められません。当院では、歯周ポケットの深さ測定、歯の動揺度評価、X線やCT撮影などを組み合わせ、歯周組織の状態を徹底的にチェックします(病態検査)。
さらに、歯周病がなぜ起きてしまったかの原因を探るため、歯周病原細菌検査、血液検査、噛み合わせの検査などを行なって、歯周病の原因を具体的にチェックします(病因検査)。
これらの精密検査を通じて、「どの歯を残せるのか」、「どの部分に再生治療が必要か」などが明確になります。治療計画の立案には、補綴歯科専門医と歯周病認定歯科衛生士が密に連携し、患者さんと一緒に最適な方法を選んでいきます。
重度歯周病の治療法
歯を残すためにできること
歯周基本治療で改善できるケース
重度の歯周病でも、まずは「歯周基本治療」からスタートします。これは、プラークや歯石の徹底除去、歯周ポケットの洗浄、ブラッシング指導など、細菌を減らすことを目的とした治療です。さらに加えて、病因検査から導かれた診断を元に、生活習慣や全身状態の改善、噛み合わせの改善など、歯周病を増悪させる因子を減らしていきます。
歯周基本治療を適切に実施すれば、炎症が軽減し、歯ぐきが引き締まり、歯の動揺が改善する場合もあります。重度だからといってすぐに手術になるわけではありません。基本治療だけで症状が安定するケースも多いのです。
歯周外科手術
進行した歯周病を改善する手段
重度歯周病の場合、歯周基本治療だけでは改善が難しいケースがあります。そんなときに選択されるのが「歯周外科手術」です。歯ぐきを切開して歯根を露出させ、奥深くに入り込んだ歯石や感染組織を徹底的に除去します。これにより、炎症のコントロールと歯周組織の再生を図ります。
フラップ手術
フラップ手術は、歯ぐきを切開して歯根を直接確認し、奥深くの歯石や感染部分を取り除く治療です。炎症の根本原因を取り除き、歯ぐきの再付着を図ります。フラップ手術後は歯ぐきが引き締まり、歯周ポケットが浅くなるため、歯周病再発のリスクも抑えられます。
歯周組織再生療法(エムドゲイン法など)
歯周病により失われた骨や歯周組織を再生させることを目的とした歯周組織再生療法は、歯を残すためのアップデイトな技術です。代表的な方法に「エムドゲイン法」があります。これは、歯の根面に特殊なタンパク質を塗布して歯周組織の再生を促す治療法です。
患者さんからは「もう抜くしかないと思っていた歯が残せた」と大変喜ばれています。ただし、すべてのケースに適応できるわけではなく、骨の形態や炎症の程度によって適応が決まります。
このような手術治療は、専門知識と高い技術力が求められます。広瀬通り歯科クリニックでは、補綴歯科専門医と歯周病認定歯科衛生士がチームを組み、患者さんの状況に合わせて最適な治療を提供しています。
歯を残す歯周病治療の選択肢
「できるだけ歯を残したい」という患者さんの声に応えるため、当院では多角的な治療アプローチを行っています。歯周基本治療と歯周組織再生療法を組み合わせて、歯を抜かずに保存する可能性を最大限に高めます。
また、咬み合わせの調整やインプラントや入れ歯などの補綴治療を行うことで、歯にかかる負担を軽減し、長期的な安定を図ります。「もう無理」と諦める前に、ぜひ一度当院へご相談ください。
当院が選ばれる理由
専門チームによる総合治療
補綴歯科専門医と歯周病認定歯科衛生士の連携
広瀬通り歯科クリニックの大きな強みは、補綴歯科専門医と歯周病認定歯科衛生士が在籍している点です。それぞれの専門家が知識と技術を持ち寄り、患者さんの「歯を残したい」という気持ちを最優先に治療プランを立てます。
補綴歯科専門医は、失った歯や機能を回復するプロフェッショナル。一方、歯周病認定歯科衛生士は、歯周病の予防・改善において非常に高い専門性を持っています。両者がチームで関わることにより、治療の精度と成功率が飛躍的に高まります。
患者さん一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療
当院では、「画一的な治療」は行いません。患者さんそれぞれの症状、口腔内環境、生活習慣、全身疾患の有無などを総合的に考慮し、一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療を提供しています。
「仕事が忙しい」、「通院回数を減らしたい」、「なるべく痛みが少ない方法を選びたい」など、患者さんのライフスタイルに合わせた柔軟な治療計画を提案します。
また当院は、完全予約制・貸切空間での診療を行なっており、待ち時間がゼロで、他の患者と顔を合わせることもありません。ゆったり流れる空間で、リラックスして治療を受けられることも特徴です。
信頼関係を築きながら、将来まで見据えたお口の健康を、一緒に守るパートナーとして寄り添いたいと考えています。
歯を残すために必要なメンテナンスとセルフケア
定期的なプロフェッショナルケア
治療が終わっても、歯周病のリスクはゼロにはなりません。だからこそ、定期的なプロフェッショナルケアが必要不可欠です。当院では、患者さんの状態に合わせたメンテナンスプログラムを提案し、歯周病の再発防止を徹底しています。
定期的な歯石除去、歯周ポケットのチェック、咬み合わせの確認など、細かい管理を行うことで長期的な安定が期待できます。これにより、せっかく治療した歯を守り、将来の抜歯リスクを最小限に抑えることができます。
ご自宅でできる歯周病予防
自宅でのケアも非常に重要です。毎日の歯磨きをはじめ、歯間ブラシやフロスの使用、正しいブラッシング方法を習得することで、プラークコントロールが大幅に向上します。
当院では、歯周病認定歯科衛生士が一人ひとりに合ったセルフケア指導を行います。歯ブラシの選び方、力加減、磨き残しのチェックなど、プロが直接アドバイスしますので、効果的な予防が可能です。
「治療が終わったから安心」ではなく、「治療後がスタート」です。自宅ケアとプロフェッショナルケアを両立させることが、健康なお口を長く保つ秘訣です。
他院で「抜歯しかない」と言われた方へ
抜歯回避のためのセカンドオピニオン
「もう歯を残すのは無理です」、「抜歯するしかありません」と他院で告げられた経験がある方はいませんか?実は、再生療法の進歩などにより、抜歯を回避できるケースが増えています。当院では、重度歯周病でも「歯を残す」ことを最優先に考え、セカンドオピニオンを積極的に受け入れています。
補綴歯科専門医と歯周病認定歯科衛生士が詳細に検査し、歯の保存の可能性を科学的に判断します。もし他院で抜歯を提案された場合でも、再評価によって新たな治療の選択肢が見つかるかもしれません。
「もう一度自分の歯で噛みたい」、「なんとか歯を残したい」、そんな想いをぜひ私たちにお聞かせください。最善の方法を一緒に考えていきましょう。
歯を残すための最新治療アプローチ
当院では、歯周基本治療を最優先に、歯周組織再生療法やその他の歯周外科治療、精密補綴治療などを組み合わせ、歯の保存に挑戦しています。これらの組み合わせ治療は、従来では抜歯と診断されていた歯でも保存できる可能性を大きく広げました。
また、咬合(噛み合わせ)の調整や補綴物の精密な設計により、歯にかかる過度な負担を軽減し、長期的な安定を実現しています。
「歯を残す」というゴールに向かって、患者さんと共に二人三脚で進むことを大切にしています。どんなに小さな疑問でも構いませんので、まずは気軽にご相談ください。
重度歯周病の治療後の注意点とリスク管理
再発防止のために必要なこと
重度歯周病の治療が終わった後、最大の課題は「再発防止」です。歯周病は慢性疾患であるため、治療後も炎症が再発しやすい特徴があります(完治はありません)。
再発を防ぐためには、定期的なメンテナンスと精密検査が不可欠です。当院では3~4ヶ月に1回のメンテナンスを推奨し、歯周ポケットの深さ、出血の有無、咬み合わせなどを細かくチェックします。
これにより、早期発見・早期対処が可能となり、再び歯を失うリスクを最小限に抑えます。治療後こそ、定期的な通院があなたの歯を守る鍵です。
食生活や生活習慣の見直し
歯周病は「生活習慣病」とも呼ばれるほど、日常生活の影響が大きい疾患です。喫煙、過度の飲酒、ストレス、偏った食生活は歯周病を悪化させます。
重度歯周病であればこそ、なおさら歯周病の再発防止には、生活習慣の改善が重要です。バランスの良い食事、禁煙、十分な睡眠、適度な運動など、全身の健康を意識することが口腔内の健康にも直結します。
とくに、糖尿病や高血圧などの持病がある場合は、全身管理が一層重要です。歯周病と全身疾患は相互に影響を与えるため、生活習慣の見直しが治療効果の持続に大きく関わります。
治療を受けるだけではなく、患者さん自身が「自分の歯を守る」という意識を持つことが何より大切であることをご理解ください。
「健康な歯は、健康な生活から」。これを合言葉に、私たちはあなたの生活全体をサポートしたいと考えています。
重度歯周病治療の期間と費用について
治療のステップと治療期間のおおよその目安
重度歯周病の治療は、複数のステップに分かれます。まずは歯周基本治療で炎症を抑えるところから始め、その後に必要であれば歯周外科処置や補綴治療を行います。
治療期間の目安としては、中等度の場合は約3ヶ月程度、重度の場合は半年以上かかることもあります。患者さんの状態や全身の健康状態、治療の進み具合によって大きく異なるため、正確な期間は個別の診断後にお伝えしています。
治療費の目安
私たち広瀬通り歯科クリニックは、歯周病の原因に対するアプローチを積極的に行って、患者さんお一人おひとりごとのオーダーメイドの治療、つまり再発しない(やり直しのない)歯周病治療を目指しており,すべての治療は自由診療で行っています。
初診カウンセリング、精密検査、歯周基本治療、歯周外科治療、メインテナンスまでの費用の目安です。
項目 | 費用の目安(税込) |
---|---|
初診・カウンセリング(検査料を含む) | ¥22,000 |
CT撮影・病因検査 | ¥14,800~¥80,000 |
歯肉縁上スケーリング(全顎) | ¥16,500~¥27,500 |
歯肉縁下SRP(1歯あたり) | ¥16,500~¥11,000 |
PMTC | ¥5,500~¥16,500 |
歯周組織再生療法(1歯あたり、材料代は別途) | ¥66,000 |
遊離歯肉移植術(1歯あたり) | ¥66,000 |
結合組織移植術(1歯あたり) | ¥66,000 |
歯肉ピーリング処置(1歯あたり) | ¥3,300 |
歯周組織レーザー照射(1歯あたり) | ¥5,500 |
ナイトガード(調整料は別途) | ¥44,000 |
メインテナンス(検査と全顎PMTC) | ¥5,500~¥32,000 |
費用面で迷う方へ
費用に対して不安を感じる方も多いでしょう。しかし、今後10年~20年とご自身の歯を残して使えていける(歯を健康な状態で残す)ことを考えていただければと思います。
「過去に歯周病治療をしたがよくならなかった患者さん」や「歯を抜かなければいけないと言われた患者さん」は、あなたの大切な資産である歯を専門治療でお守りする当院でぜひ治療を受けてみませんか?
当院では月々5,000円~の分割払いにも対応しています。デンタルローンやクレジットカード払いにも対応しており、無理なく歯周病専門治療を受けることができます。
保険適用外の自由診療となりますが、その価値に見合う資産(ご自身の歯を守ること)を当院ではご提供いたします。
医療費控除についてのご案内
歯周病治療の費用は、医療費控除の対象となります。歯周病治療を含む1年間に支払ったすべての医療費が一定額を超える場合、所得税の一部が戻ってくる制度です。
当院では、必要な書類(領収書や診断書など)の発行に対応しておりますので、お気軽にご相談ください。豊かな生活を送るための歯周病治療を、より多くの方に受けていただけるよう、経済的な面でもしっかりとサポートいたします。
よくある質問とお悩み解消
重度歯周病でも本当に歯を残せますか?
はい、可能です。ただし、歯の状態によっては完全に保存できない場合もあります。当院では、補綴歯科専門医と歯周病認定歯科衛生士が精密検査を行い、残せる可能性を最大限に探ります。「抜歯しかない」と言われた方も、まずは一度ご相談ください。
治療は痛いですか?
「痛いのでは…」と心配される方は多いですが、当院では痛みをできる限り抑える麻酔法や、患者さんに負担の少ない最新機器を使用しています。不安な場合は遠慮なくお伝えください。無理のないペースで進めていきます。
治療後のメンテナンスはどのくらいの頻度ですか?
基本的には3ヶ月に1回のメンテナンスを推奨しています。歯周病は再発しやすい病気なので、定期的なプロフェッショナルケアが非常に重要です。症状の安定度によっては頻度を調整することもあります。
費用が心配です。相談だけでも大丈夫ですか?
もちろんです。初回相談時に治療の流れや費用の目安を詳しくご説明します。無理に治療を進めることはありませんので、安心してご相談ください。
他の歯科医院で治療中でも相談できますか?
はい、可能です。セカンドオピニオンとしての相談も歓迎しています。今後の治療方針を決める際の参考にしてください。現在の治療内容や資料をお持ちでしたら、ぜひご持参ください。
まとめ
まずはお気軽にご相談ください
重度歯周病は「静かに進行する病気」です。気づいたときには歯がぐらぐらしていたり、抜歯を提案されたりして、不安に感じる方も多いでしょう。しかし、諦める必要はありません。
広瀬通り歯科クリニックでは、補綴歯科専門医と歯周病認定歯科衛生士がタッグを組み、あなたの「歯を残したい」という思いを全力でサポートします。歯周組織再生療法などの外科的歯周治療、咬合調整など、多様なアプローチで治療に取り組みます。


「歯を失わずに済んでよかった」「また笑えるようになった」——そんな患者さんの声が、私たちにとって一番の喜びです。
重度歯周病でお悩みの方、他院で「抜歯」と言われた方、どんな小さな不安でも構いません。まずは一度、私たちにご相談ください。あなたの笑顔と健康を取り戻すために、最善の治療をご提案します。