子どもの虫歯の予防法!虫歯になりやすい理由と原因を解説
こんにちは。仙台市青葉区にある歯医者「広瀬通り歯科クリニック」です。
「子どもの虫歯はどうやって予防するの?」「子どもの歯は虫歯になりやすいって本当?」と疑問を持っている患者さまもいるでしょう。予防方法を詳しく知りたいとお悩みの方もいるのではないでしょうか。
今回は、子どもの虫歯について詳しく解説します。虫歯の原因も伝えますので、ぜひご覧ください。
目次
虫歯の原因とは
虫歯の原因は、以下のとおりです。
プラークの蓄積
虫歯の主な原因はプラークです。プラークとは、細菌が集まって形成される物質で、歯垢とも呼ばれています。虫歯を引き起こす細菌の一つがミュータンス菌ですが、これらの細菌は歯垢のなかで繁殖します。
細菌は糖分を摂取すると酸を作りだし、酸が歯のエナメル質を侵食して虫歯になるのです。
そのため、適切な口腔ケアを行ってプラークの蓄積を防ぎ、虫歯のリスクを軽減することが重要です。正しいケアを心がけることで、健康な歯を維持できるでしょう。
ブラッシングが上手くできていない
虫歯の大きな原因の一つは、正しいブラッシングが行われていないことでしょう。適切に磨かないと、プラークが蓄積し細菌が増えるためです。
磨き残しやすい歯と歯の間や奥歯は虫歯になりやすい部位です。子どもはうまく磨けないことも多いので、仕上げ磨きを丁寧に行う必要があります。
特に、夜寝る前のブラッシングを怠ると、口腔内の細菌が増えるリスクが高まるので注意が必要です。
甘いものをよく食べる
甘い食品を頻繁に摂取することは、虫歯のリスクを高めます。ミュータンス菌などの細菌は、糖を分解して酸を生成するからです。
特に、砂糖はプラークや酸の生成に大きく関与しています。甘いものを多く食べると、口内が酸性になりやすく、虫歯が発生しやすくなるでしょう。
口内に虫歯の原因となる細菌が多くいる
口腔内には、300~700種類の細菌が存在しています。その中には、ウイルスから身を守る役割を果たす、身体にとっては良い菌もいます。
しかし、ミュータンス菌などの虫歯の原因菌が多い場合は虫歯になりやすくなります。このような細菌が増えると、糖分を摂取した際に酸を生成し、歯のエナメル質を侵食するのです。
唾液の分泌量が少ない
唾液は、口腔内で重要な役割を果たしています。食べかすを洗い流すだけでなく、酸性に傾いた口内を中和する作用も持っています。細菌の働きを抑える抗菌作用もあり、虫歯などの口腔トラブルを防ぐ役割を果たしているのです。
しかし、ストレスやアルコールの摂取、特定の薬の副作用などによって、唾液の分泌量が減少することがあります。唾液の分泌量が減少した状況では、口内の環境が悪化し虫歯が発生しやすくなるでしょう。
急に虫歯が増えた場合は、唾液の量が減っている可能性が考えられます。唾液の不足は口腔内の健康に大きな影響を与えるため、生活習慣を見直すようにしてください。
子どもの場合でも、進学などの環境の変化によるストレスで唾液の分泌量が減ったり、食生活の乱れが原因で唾液の作用がうまく働かなかったりします。
被せ物や詰め物をした歯がある
過去の治療で施された詰め物や被せ物が、虫歯の原因になることもあります。これらの材料は、時間が経つにつれて劣化し歯との間に隙間が生じることがあります。
隙間から細菌が侵入すると、再び虫歯が発生するリスクが高まります。
子どもは虫歯になりやすい?
結論から申し上げますと、子どもは虫歯になりやすいです。子どもが虫歯になりやすい理由は
以下のとおりです。
大人よりも歯が薄いから
子どもの歯は大人の歯に比べてエナメル質が薄く、酸に対してより敏感です。エナメル質は歯を守る重要な層であり、これが薄いと細菌が作り出す酸によって歯が侵食されやすいです。
永久歯に生え変わった場合でも、生えたばかりの永久歯は未熟です。成人の永久歯と比べるとエナメル質が弱いため、虫歯が発生・悪化しやすいのです。
ブラッシングが不十分になりやすい
子どもは、自分一人で十分に歯磨きを行えないことが珍しくありません。仕上げ磨きは10〜12歳頃まで必要とされています。
発達段階にあるため手先の器用さや集中力が欠けることが多く、歯垢をしっかりと除去することができないためです。そのため、歯の表面にプラークが残りやすく、虫歯のリスクが高まります。
特に、歯の隙間や奥歯などは磨き残しが多く、細菌が繁殖しやすい環境になりやすいです。
甘いものが好きな子どもが多い
子どもは、お菓子やジュースといった甘い食べ物を好む傾向があります。上述した通り、糖分は口腔内の細菌の栄養源となり、摂取する機会や量が多いと虫歯の原因になるミュータンス菌が活発に活動するようになります。
子どもに限らず、甘いものを頻繁に摂取する場合は口腔内が酸性になりやすく、虫歯が発生しやすいのです。
子どもの虫歯を予防するためにできること
子どもの虫歯を予防するためにできることは、以下のとおりです。
定期検診を欠かさない
子どもの虫歯を予防するためには、定期的に歯科医院で検診を受けることが非常に重要です。歯科検診では、専門家によるクリーニングや口腔状態のチェックを受けることができます。
定期的に歯科医師による診察を受けていれば、虫歯を早期に発見し治療が必要な場合も迅速に対応できます。虫歯を予防し、発生しても進行を防ぐことが可能です。
また、歯科医師からのアドバイスは、子どもが正しい口腔ケアを学ぶ手助けとなります。一般的には、数ヶ月から半年ごとの頻度での検診が推奨されており、定期的に口内をチェックしてもらうことで健康な歯を維持できるようになります。
正しいブラッシングを行う
子どもの虫歯を防ぐためには、適切なブラッシングが重要です。子どもが自分で磨くのが難しい場合、仕上げ磨きを実施する必要があります。また、大人が手伝いながら正しいブラッシング方法を教えることも意識してください。
特に、歯と歯の間や奥歯など磨きにくい部分を丁寧にケアすることが大切です。楽しくブラッシングをする工夫をすると、子どもも積極的に取り組むようになるでしょう。毎日適切に歯磨きができていれば、虫歯のリスクを大幅に抑えられます。
甘いものを控える
子どもの虫歯を予防するためには、甘いものの摂取を制限するように心がけてください。お菓子やジュースなど、糖分の多い食品を控えて健康的な食べ物を選ぶようにしましょう。
お菓子やジュースが好きなお子さまは多いですが、頻繁にあげない、だらだら食べさせないなど、あげ方を工夫することが重要です。また、甘いものを食べた後は歯磨きをすると虫歯のリスクを減らせます。
歯磨きが難しい場合は、うがいするだけでも大まかな汚れは落とすことが可能です。うがいが難しいお子様であれば、お水を飲ませてあげても良いでしょう。
フッ素を利用する
子どもの虫歯予防には、フッ素の利用が効果的です。フッ素入りの歯磨き粉を使えば、歯を強化し虫歯のリスクを減らすことができます。
また、歯科医院でフッ素塗布を受けるのも良いでしょう。歯磨き粉などに配合されているよりも高濃度のフッ素を使用できるため、効果的に虫歯を防ぎ健康な口腔環境を維持できます。
糖分が入っていない飲み物を飲む
十分な水分を摂ると唾液の分泌が促され、口腔内の健康を維持できます。
ただし、甘い飲み物を控えることが大切です。糖分の入った飲み物を頻繁に摂取すると、虫歯のリスクが高まります。
こまめな水分補給を心がけ、子どもが健康な口腔環境を保つ手助けをしましょう。
口腔ケアを楽しめるように工夫する
ブラッシングやデンタルフロスなどの口腔ケアを楽しめるように工夫し、毎日続けられるようサポートしましょう。保護者の方が一緒に歯磨きをすれば、楽しい時間を共有でき子どもも積極的に取り組むようになるかもしれません。
子どもの時期に口腔ケアの習慣が身につけば、将来的にも健康な口腔環境を保つことにつながります。子どもがブラッシングを嫌がらないようになると、保護者の方のストレスも減ります。
まとめ
虫歯の主な原因は、プラークの蓄積や不十分なブラッシングです。プラークは細菌の集まりで、特にミュータンス菌が繁殖すると虫歯のリスクが高まります。
また、子どもはエナメル質が薄く、磨き残しが多いため虫歯ができやすいです。甘い食品や飲み物の摂取もリスクを高める要因となります。
さらに、唾液の分泌が少ないと口内環境が悪化し虫歯リスクが上がるでしょう。定期的な歯科検診や正しいブラッシング、甘いものを控えることが、子どもの虫歯予防につながります。子どもが楽しめる口腔ケアを心がけ、健康な歯を維持しましょう。
子どもの虫歯予防に興味がある方は、仙台市青葉区にある歯医者「広瀬通り歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者さんが生涯にわたってお口の健康を維持できるようサポートすることを目指して治療を行っています。虫歯・歯周病治療や矯正治療をはじめ、入れ歯治療やインプラント治療にも力を入れています。